働き方改革により、副業を許可する企業、リモートワークを取り入れる企業が増えてきました。
合わせて、副業・リモートワークがしやすいITエンジニアという職業が人気を集め、プログラミングを学習し始めた方も増えています。
未知の世界を学ぶことに、ワクワクしながらプログラミングに取り組んだものの、
- プログラミングが難しくてついていけない
- 自分には向いていなくて、プログラミングするのがつらい
という理由でプログラミングしたくない状態になっている方が多いようです。
プログラミングは簡単なものでは無いと思いますので、実際初めてみると苦労するのは当然のことです。
この記事では、現役エンジニアである筆者の経験を元に、プログラミングをやりたくない原因について解説します。その後、やりたくない時の対策についてもまとめています。
プログラミング学習を初めてみたものの、やりたくなくて学習が続かない方は、学習を続けるためのヒントが得られると思います。
目次
プログラミングをやりたくない4つの原因
筆者の体験から主な原因をあげてみました。
筆者はフットワークが重くて、学校の勉強を丸暗記で乗り越えてきたタイプです。
学習となると丸暗記に走る傾向があり、動き出すのが遅いこともあって、プログラミングを始めたばかりの頃は苦労しました。
やる気が出ない
やったほうがいいのはわかっているけどやりたくない!やる気スイッチが入らない気持ちはわかります。
日々の業務、学校での活動もある中で、プログラミングを勉強するのですから当然です。
ですが、しばらく学習期間が開いてしまったりすると、せっかく覚えたことも忘れてしまいます。
小さなことをコツコツと積み上げることが大事ですので、プログラミングを習慣化するための仕組みづくりが必要です。
学校の勉強を丸暗記で乗り越えた人は苦労します
学校のテストは丸暗記することで点数が取れるようにできています。
それに反して、プログラミングでは、丸暗記はそこまで重要ではありません。
丸暗記しても良いのですが、覚える量が膨大ですし、新しい技術が日々増えていきますので、実質無理だと思います。
プログラミングでは考え方が重要で、論理的な考え方や、視野を広げてシステム全体を見渡すようなものの見方が必要になります。
丸暗記に頼っている場合は、すぐにやめましょう。
作りたいものがない
何か目標が無いとプログラミングは続かないものです。
作りたいものを見つけられている人は、熱意を持ってプログラミングに取り組むことができますので、プログラミングをやりたくない、という状況にならないと思います。
何か作りたいものが見つけられていない場合は、作りたいものを見つけることをオススメします。
作りたいものを見つける方法について、以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
<<あわせて読みたい>>
プログラミングで作りたいものがない時の対処法とは?『初心者向け』
『プログラミングで作りたいものがない』時は?!現役エンジニアがアドバイス
向いていないと決めつけてしまっている
プログラミングしている知人や、プログラミング学習の成果をブログなどで公表している人と比較して、
・理解するのに時間がかかってしまっている
・プログラミング学習の進捗が遅い
と感じしてしまい、プログラミングに向いていないと決めつけてしまっていないでしょうか?
スピード早いに越したことはないのですが、結果が同じであれば、本質的には同じです。
同じ結果が出せているのであれば、何も問題ありませんので、向いていないと決めつけるのはやめましょう。
他の人と比較してしまうと、自分の悪い部分ばかり見えてしまいます。
自分の悪い部分に注目するのではなく、他の人のいい部分に注目して、自分に取り込んでいくことを心がけましょう。
プログラミングをやりたくない時の6つの対策
プログラミングをやりたくない時の対策方法を6つあげてみました。
強制的にプログラミングする方法もあげていますが、無理矢理やって嫌いになってしまっては意味がありません。
勉強する習慣は残したまま、気分転換することが重要です。
とにかくプログラミングを始めてみる
やる気がでなくても、まずはプログラミング始めてしまいましょう。
人間には「作業興奮」という作用があることをご存知でしょうか?
やりたくないことの代表として、家の掃除や庭の手入れが挙げられます。
ですが、始めてしまうとあれもこれも気になり出して、あっという間に1,2時間経過していた、という経験があるのではないでしょうか。
手足を動かしたり、脳を働かせることで、ドーパミンというやる気成分が分泌されることによる作用と言われています。
「めんどくさい」に対処する最も良い方法だと思います。
めんどくさいと感じたら、とにかく始めてしまいましょう。
1日30分だけでもプログラミングする
何を勉強するにしても、習慣化することが重要です。
毎日2時間勉強する!と決めたとしても、勉強を続けていくうちに、続けられなくなるもの。
2時間パソコンの前にいるものの、別のことをしてしまって、無駄な時間を過ごしてしまった経験はありませんか?
休憩としてテレビを見ていたら、いつの間にか1時間経過してしまった、ということも。
過度に頑張ろうとするのではなく、小さなことを続けて、まずは習慣化するクセをつけましょう。
正直、1日30分では時間がたらないと思います。
重要なのは習慣化することで、習慣化できれば、30分では満足できず、60分、120分と時間を伸ばしていけるはずです。
別のことを勉強する(気分転換になる)
勉強するという行為は続けて欲しいですが、勉強する内容は変えてしまっても問題無いと思います。
勉強する内容を変えるだけでも気分転換になります。
しばらく別のことを勉強してから、プログラミングの勉強に戻ると、新鮮な気持ちで取り組めると思います。
筆者は、エンジニアとして転職を考えていましたので、プログラミング学習と平行して、基本情報技術者試験に向けて勉強していました。
気分が乗らなくてプログラミングしたくない時は、基本情報技術者試験の勉強だけをやっていました。
基本情報技術者試験は、IT技術者への登竜門といわれる資格でして、プログラミングに特化した知識ではなく、IT技術者を目指すために必要な知識を、広く浅く得られる試験です。
プログラミングを勉強しているということは、エンジニアとして就職・転職・副業することを考えていると思います。
エンジニアに必要な知識は、プログラミングの知識だけではありませんので、基本情報技術者試験のような、基本的な知識を身につけることをオススメします。
論理的思考の勉強をする
プログラミングをすることで、論理的思考が身に付くと言われています。
プログラミングとは、機械に指示を出すものであって、的確に指示を出さないと思った通りに動いてくれないからです。
簡単なアプリを作る場合でも、非常に細かい単位で指示を出していると思います。
電卓アプリを例にしますと、以下のような指示を出します。
- 押されたボタンに対応する数字、演算子を画面へ表示する
- 演算子ボタンが押されたら、演算を準備する
- 演算子の後に数字が入力されたら、演算する
- 演算結果を画面に表示する
細かい単位の指示を組み合わせてある機能を作る、この行為が論理的思考そのものであり、プログラミングを繰り返すことで、論理的思考が育っていくのです。
プログラミングで論理的思考が身に付くことは事実ですが、論理的思考があればプログラミングを理解しやすいのも事実です。
論理的思考を先に身につけておけば、プログラミングを理解しやすくなり、学習の意欲も高くなるはずです。
”論理的思考”や、”ロジカルシンキング”について書かれた本を読んでみることをオススメします。
論理的思考を身につけることで、プログラミングで挫折しがちな、エラーが解消できない問題についても対処できるようになり、問題解決能力の向上にも期待できます。
論理的思考はプログラミングに限らず、全てのビジネスで活用できるスキルですので、習得しておいて損はありません。
違う言語を勉強する
プログラミング言語によって得意なものが異なります。
現在学習している言語とは、別ジャンルの言語を勉強してみてはいかがでしょうか?
Java、C#など、難易度が高い言語を勉強しているのであれば、少し難易度を下げてスクリプト言語であるPython、PHPを勉強してみるとか。
プログラミングは目に見えない部分がほとんどですが、Webページの作成に使われるHTML、JavaScriptで、視覚的な結果が出る言語を勉強してみるなど。
新しい技術は日々生まれていて、プログラム言語にも流行りすたりがあります。
1つの言語だけ学習していて、その言語が時代遅れになってしまい使われなくなってしまったら、せっかく学習したことが活かせなくなってしまいます。
その都度必要なことを学習することが重要になってきますので、複数の言語を勉強することはオススメです。
C言語では10行ぐらいコーディングしなければいけないものが、Pythonでは1行ですむこともあります。
違う言語を勉強することで新たな発見もありますので、楽しんで学習を続けられると思います。
本業、学業に繋がるプログラムを書く
プログラミングすることに、意欲がわけばやりたくなると思います。
本業や学業で自動化したい作業はないでしょうか?
仕事でExcelのデータ入力やメールの送受信で時間がかかっていたり、学校の提出物で書式は決まっているものの、一から作っていることで時間がかかっていたりしませんか?
あなたの生活の中で、自動化することで時間を短縮でき、ミスを減らせるものがあれば、自動化するプログラムを作ってみてはいかがでしょうか。
ルーティン化している作業を自動化することで、自由時間を作ることもできますので、意欲的にプログラミングに取り組めるでしょう。
まとめ プログラミングをやりたくない時の対処法!現役エンジニアが解説
プログラミングをやりたくない原因、対策について解説しました。
プログラミングやりたくない時の対策
- とにかくプログラミングを初めてみる
- 1日30分だけプログラミングする
- 別のことを勉強する
- 論理的思考の勉強をする
- 違う言語を勉強する
- 本業、学業に繋がるプログラムを書く
プログラミングは覚えなければいけないことが多すぎて、全てを丸暗記するのは不可能に近いです。
初めから全てを覚えようとして、その大変さから挫折してしまう人も後を経ちません。
小さなことをコツコツと積み上げることが重要ですので、プログラミングを習慣化する方法を身につけて、挫折することなくプログラミング学習に取り組んで欲しいです。