就職や転職を考えていたり、学校がプログラミング教育を取り入れたことで、プログラミングを勉強する方が増えています。
右も左も分からない中、とりあえず勉強を初めようとして、「本」で勉強を始める方が多いのではないでしょうか。
しかし、実際に本屋にいってみると、プログラミング関連の本はたくさん見つかりますので、「どれを選べばいいかわからない…」と悩んだ経験はありませんか?
プログラミング言語の知識だけでなく、勉強のやり方、プログラミングの全般的な知識についても、勉強する必要があります。
この記事では、プログラミングの勉強を始めたばかりの方にむけて、オススメの本を紹介します。
そのあと、本で勉強する時の注意点についても解説いたします。ここで紹介する本を読んでいただければ、プログラミングの基礎的な知識が身に付き、勉強の進め方についても理解できます。
目次
プログラミングの勉強にオススメの本【勉強法】
あなたはいきなりプログラミング言語の勉強から始めていませんか?
それで全く問題ないのですが、勉強のやり方や、プログラミングとの向き合い方についても、勉強することをオススメします。
プログラミングの勉強をこれから始めようと思っている方や、興味はあるけど勉強にふみ出せていない方にピッタリな本を紹介します。
子どもの才能を引き出す最高の学び プログラミング教育
タイトルを見て、なぜ?と思った方が多いのではないでしょうか。
プログラミングの勉強を始める前に、心構えとして知っておいて欲しい内容が満載です。
この本は、小学生のお子様を持つ親にむけて、義務教育でプログラミング教育が取り入れられた理由を解説している本でして、プログラミングについて書かれた本ではありません。
「なぜ義務教育でプログラミング教育を受けないといけないの?」という質問に答える内容となっています。
プログラミングについての知識は得られないのですが、
・プログラミング的思考とは何か?
・プログラミングで身につく能力
について、初心者でも理解できるように、わかりやすく解説しています。
独学で身につけるためのプログラミング学習術
目的は決まっているが、どうやって勉強すればいいかわかっていない方や、勉強する方向が定まっていない方に、オススメの本です。
プログラミングを独学で勉強するための方法を解説している本です。
プログラミングの勉強方法は多様で、決まった方法がありません。
勉強の進め方や、目的を達成するための道しるべを自分で決める必要が出てきます。
この本では、プログラミングの学習を8ステップに分けて紹介していて、ステップ通りに勉強を進めれば、スキルが身についたことを実感しながら勉強を進められます。
紹介されているステップは、どのプログラミング言語を勉強する場合でも、同じステップで勉強を進められますので、勉強のやり方が身に付くでしょう。
あなたには、プログラミングを勉強するための目的があると思います。
・Webアプリを作りたい
・スマホで動作するアプリを作りたい
・パソコンで動作するツールを作りたい
・ホームページを作りたい など
目的別に、学ばなければいけないことや、学習のルートを解説していて、参考になる本についても紹介しています。
プログラミングの世界へようこそ
プログラミングの世界へようこそ | 尾川 一行, 中川 聡 | 工学 | Kindleストア | Amazon
これからプログラミングを勉強しようと思っている方や、プログラミングについて興味はあるけど何も知らない方にオススメできる本です。
プログラムって何なのか?から始まり、プログラミングする時のソースコードの書き方やお作法について説明しています。
プログラミング言語の種類についても解説していて、その数なんと13種類!
目的別にオススメのプログラミング言語を紹介してくれたり、プログラミング言語の特徴についても説明がありますので、プログラミングする目的を決める時にも参考にできると思います。
そのほかにも、どのプログラミング言語でも使われる用語の解説があったり、サンプルプログラムで実際に動くものを作ることも可能な内容となっていて、幅広い情報を取り扱っています。
プログラミングの勉強にオススメの本【基礎知識】
プログラミング全般に関わる、基礎的な知識を身につけておくと、プログラミング言語の勉強に苦しむことを減らせます。
プログラミングしたものは、物理的には存在しないソフトウェアになるのですが、どんなソフトウェアでも機械の中で動作しています。
ソフトウェアに関する知識だけでなく、物理的に存在するハードウェアとの関わりについても勉強しておいた方がよいです。
マンガと図解でスッキリわかるプログラミングのしくみ
プログラミングの本というと難しそうなイメージを持つかもしれませんが、タイトルのとおり、マンガと図解をメインでプログラミングについて解説しています。
プログラミングについて、広く浅く説明していますので、始めの1冊にピッタリな本ではないでしょうか。
どのプログラミング言語でも、「変数」や「配列」といった言葉が出てきます。
「変数へ値を代入する」とか、「配列から値を取り出す」とかいわれても、イメージできないことはありませんか?
この本では、図で丁寧に説明してくれていて、メモリ上の配置を絵で書いていますので、なんとなくプログラミングしていた内容が、具体的にどんな動作となっているのか、理解できるようになります。
本書の後半では、フローチャートで処理の流れを説明している箇所が出てきます。
プログラムをフローチャートでイメージできるようになると、頭の中でモヤモヤしていたものが、ハッキリとイメージできるようになり、プログラムの下書きを作れるようになるんです。
プログラミングする時にどんなことを考えなければいけないのか、ヒントも得られる内容となっています。
プログラムはなぜ動くのか
プログラムはなぜ動くのか 第3版 知っておきたいプログラミングの基礎知識
前項で紹介した本の内容を、少し掘り下げて解説している本です。
この本が発売されたのは2001年なのですが、発売当初から人気のある本でして、2021年に第3版が発売され、内容も最新の情報に書き変わっています。
専門用語が増えてきて、内容が難しくなってきますが、用語の解説がありますので、初心者の方でも読み進めることが可能です。
プログラムは英語の文章で書きますが、文章で書いたプログラムから、どうやって動くソフトが出来上がるのか?プログラムが動く時、パソコンの内部では何が起きているのか?詳しく解説しています。
プログラミングする時に、コンパイルやリンクと呼ばれるものをしていると思いますが、なぜ必要なのか?理解できることでしょう。
プログラミング言語に特化した本では、深く掘り下げた説明はありませんし、この本に書かれていることが前提となっていることが多いです。
この本で基本的な知識を習得してから、言語に特化した勉強を進めることで、ちゃんと理解しながら勉強を進められます。
問題解決力を鍛える!アルゴリズムとデータ構造
問題解決力を鍛える!アルゴリズムとデータ構造 (KS情報科学専門書)
足し算をプログラムで書いた場合、以下のようになります。
・入力された数字を取得する
・取得した数字を足し算する
・足し算した結果を出力する
このような処理の流れを、アルゴリズムといいます。
この本ではアルゴリズムについて、実現するためのデータの構造と合わせて解説していて、初心者でもアルゴリズムに興味が持てるように説明しています。
最近のプログラミング言語は便利になっていて、アルゴリズムをプログラミングしなくても、専用のプログラムを1行書くだけで実現できてしまうんです。
わざわざアルゴリズムなんて理解しなくていいのでは?と思われるかもしれませんが、アルゴリズムを考える力は身につけておいたほうがいいですよ。
アルゴリズムを考えることが、プログラムの構成を考えることにつながるからです。
アルゴリズムを考える場合、プログラミングで実現しようとしていることを、最小単位の処理に分解し、分解した処理の順番を意識しながら組み合わせる、という作業をすることとなります。
この作業が、頭の中でプログラミングしている状態であり、プログラミング的な考え方をしている状態なんです。
本の後半はむずかしい内容となってきますが、考え方を身につけるためにも、ぜひ読んでいただきたい一冊となっています。
本でプログラミングを勉強する時の注意点
プログラミングを本で勉強する場合、以下のようなメリットがあります。
・高額な費用がかからない
・辞書のように使えるため、忘れたことを調べやすい
・自分のペースで勉強を進められる
メリットがある反面、デメリットもありますので注意してください。
本のデメリット①分からないことを質問できない
プログラミングには決まった答えが無いため、受験勉強のように、回答を見ればわかるような物がありません。
独学で勉強することとなりますので、壁にぶつかった時に自分で解決して乗り越える必要が出てくるんです。
質問できる環境にないことが、プログラミングを挫折する一番の原因ともいわれています。
もし、一緒に勉強する仲間を作れる環境にあるのでしたら、教え合える仲間を作りましょう。
仲間がいれば、一緒に問題を解決できますし、モチベーションを高めやすくなります。
どうしても独学では無理そうな場合、プログラミングスクールに通う方法もありますので、最終手段として考えてみてください。
本のデメリット➁情報が古い可能性がある
プログラミング技術は日々進化していて、使用するツールが更新されたり、プログラミング言語の文法が変化することもあります。
本が執筆された時のものがベースとなりますので、最新の情報ではない可能性があるんです。
特に開発環境の構築では、表示される画面が変化したりするため、混乱してしまいがち。
全く使えない情報になってしまうことは少ないのですが、本の通りにやっても、環境が構築できないこともありますので、最新の情報に読み替える必要が出てきます。
本のデメリット③勉強するレベルの調整が難しい
自分で勉強することを決めるので、楽な方に逃げがちです。
基礎的な勉強を終えた後は、勉強する内容の難易度を上げていくべきですが、基礎学習ばかり繰り返してしまう方が多いように感じます。
同じことばかり繰り返しても何も進歩しませんので、少しずつ難しいことにチャレンジしていく姿勢が大切です。
難しければよい、というわけではありませんので、知らない知識を少しずつ増やしていきましょう。
まとめ プログラミングの勉強にはとりあえず本がオススメ
プログラミングの勉強でオススメできる本の紹介、独学する時の注意点について解説しました。
プログラミングを勉強する時の要点をまとめてみます。
- 勉強のやり方を勉強する
- プログラミング言語に特化した勉強だけでなく、全般的なことも勉強する
- 独学だと分からないことを質問できないことが最大のデメリット
- 本の情報は古い可能性がある
- 楽な方に逃げようとせず、チャレンジする姿勢が大切
プログラミングでは、自分で問題を解決しなければいけない場面が必ず出てきます。
一人で問題を解決することに慣れるためにも、本で独学することはオススメです。
独学で勉強する場合、勉強する内容、勉強の進め方、全て自分で決めることとなり、プログラミングを勉強する以外のところでも苦労すると思います。
一度やりきってコツを掴んでしまえば、別ジャンルの勉強にも流用可能ですので、チャレンジ精神を忘れずに、プログラミングの勉強に取り組んで欲しいです。