手に職をつけたい、将来のためにスキルアップしたい、という思いからプログラミング学習を始める方が増えています。
学習したいという気持ちはあるものの、以下のような悩みを抱えていて、学習が捗らない方が多いようです。
- プログラミングを学習したいけど、何から手をつけたらいいかわからない
- 学習してみたものの、成長できている感覚がない
- 本を見ただけでも難しすぎて挫折しそう
そんなお悩みや不安を抱えていませんか?
この記事では、プログラミング学習を始めたいけど右も左もわからない人に向けて、学習の進め方と、初心者に立ち塞がる壁の乗り越え方について、現役エンジニアの視点から解説します。
目次
プログラミング学習の始め方:①準備編
まずはプログラミング学習をするために用意するものを解説します。
最低限、パソコンとインターネット環境が必要です。
ただし、プログラミング学習を始めたばかりの頃は、高性能なパソコンは不要です。そこまで負荷のかかることはしません。
大半のプログラミング言語が、パソコン上にプログラミングできる環境を構築する必要がありますので、インターネット環境は必須です。
インターネット環境がなくても学習できないことはないですが、学習できる内容が大幅に制限されてしまいます。
教材の選び方(種類)
最近はプログラミングスクールも増えてきましたが、まずは独学で学習を始めることをおすすめします。
エンジニアの大半が独学で学習していますので、独学でも十分学習は可能です。
独学する場合、主な教材は以下のものになります。
- 書籍
- オンライン学習サービス
- インターネット上の無料学習サイト
費用がかかってしまいますが、オンライン学習サービスがおすすめです。
プログラム言語は日々進化していて、書籍、インターネット上の無料学習サイトですと、情報が古い可能性があるんです。
有料のオンライン学習サービスであれば、最新の環境に合わせて内容を更新してくれますので、書籍、サイトに書かれている通りにやってもうまくいかない、なんて問題も防ぐことができます。
世界最大級のオンライン学習サイトUdemyフロントエンドエンジニアになりたい人の Webプログラミング入門
教材の選び方(内容)
以下の順で学習できるものを選びましょう。
プログラミングできる環境の構築
↓
プログラミング言語の文法など基礎的な学習
↓
学習したものを組み合わせてアプリ・システムを作る
初心者が必ずつまずくのが、環境の構築です。
環境の構築方法から解説してくれている教材を選ぶようにしましょう。
オンライン学習サービスであれば、大半がこの流れで作られているので、教材の内容について心配点はないと思います。
学習時間の確保
本業をしながら学習を始める方が多いと思います。
まとまった時間を確保することが難しいと思いますので、スキマ時間を有効に活用しましょう。
オンライン学習サービスであれば、スマホのアプリと連動しているものが多く、動画での学習がメインとなります。
ラジオ感覚で流しっぱなしにしておくことで、スキマ時間を学習に割り当てやすいです。
画面を見ないと理解できないこともありますが、ちょっとした予習にはなるでしょう。
プログラミング学習の始め方:②効率よく学習を進める4つのポイント
準備が整ったら、いよいよ学習に取り掛かります。
挫折してしまわないように、効率よく学習を進めるためのポイントを押さえておきましょう。
ポイント1:最終的なゴール、小さなゴールを決める
きっちりとしたロードマップを作ってその通り進めることは非常に重要ですが、学習を始めたばかりですから、その通りにいく可能性は低いです。
プログラミング学習した内容を将来どのように活かしていくか、なんてことまで現段階では考える必要はありません。
ですが、ざっくりとしたゴールを決めておくことは重要です。
教材が章分けされて作られていると思いますので、教材にそって学習を進めれば自動的に最終的なゴール(教材をやり切る)、小さなゴール(○章まで進める)は決まることとなります。
学習を繰り返すことで、知識が増えて、やりたいことを具体的にイメージできるようになってきますので、教材に縛られないゴールを決められるようになります。
ポイント2:完璧に覚えようとしない
プログラミング言語によって、文法も違えば、できること、得意分野も違います。
一度の学習で全てを覚える必要はありません。
忘れてしまった場合、教材を振り返って調べればよいです。
完璧に覚えようとして1回の学習に時間をかけるのではなく、短時間で繰り返すことを意識しましょう。
ポイント3:手を動かして、繰り返し学習する
意外と思われるかもしれませんが、プログラミング言語は暗記するものではなく、体に叩き込むものだと思います。
知識をひたすら取り込んでも、実際プログラミングしようとすると手が動かない、なんてことも。
教材にサンプルソースが記載されていると思います。
写経で構いませんので実際にコーディングして手を動かしましょう。
そして量をこなしてほしいです。
1つの教材を1周したら、別の教材を使って学習することをおすすめします。
教材によって後半で作成するアプリ・システムは違いますので、学習のモチベーションを維持しやすいです。
基礎的な部分は1度学習済みですので、2回目以降の学習はスムーズに進められると思います。
ポイント4:好奇心と興味を大事にする
学習を進める上で一番重要なものは、好奇心と興味です。
この2つが一番の学習の活力となります。
一度決めたゴールから道を外れたとしても、好奇心と興味がそそられるプログラミング言語が見つかれば、そちらの学習を優先しましょう。
プログラミング学習の始め方:③プログラミング学習の4つの壁
学習を進める上で、必ず初心者の前に立ち塞がる壁があります。
壁にぶつかって挫折してしまう人も少なくありませんので、あらかじめどんな壁があるのか把握しておき、乗り越え方を押さえておきましょう。
プログラミング学習の壁:①わからないことを質問できない
学校の先生のように、気軽に質問できる相手が身近にいないため、全て自分で解決する必要があります。
調べてすぐに解決できればよいのですが、すぐに解決できそうにない場合は、わからないことはとりあえず置いておきましょう。
立ち止まらずに、とりあえず前に進みましょう。
全体を理解してから、もう一度わからなかったことにチャレンジすると、すんなりと理解できることがあります。
そのためにも、学習を繰り返してほしいです。
同じプログラミング言語でも、教材によって説明が異なるため、教材を変えることで理解できることもあります。
プログラミング学習の壁:②概念が理解できない
プログラミング学習では、概念的な説明を理解しなければいけないのですが、理解ができずに挫折してしまう方が多いです。
学習を始めたばかりであれば、無理に理解する必要はありません。
このような入力をしたらどのように振る舞うのか?どういう結果になるのか?これを覚えましょう。
小学校でかけ算の概念を理解する前に、1×1から9×9まで答えを丸暗記した経験はありませんか?
かけ算の仕組みを完璧に理解しなくても、九九を覚えれば計算はできます。概念を無理に理解しなくてもOKというのは、九九と同じでイメージです。
プログラミング学習の壁:③辛くてモチベーションが続かない
どんなことでも新しいことを学ぶ場合、やり切ることが難しくて、モチベーションの維持が大変です。
もし、何か作りたいものが決まっているのであれば、作りたいものを最終的なゴールへ設定しましょう。
欲しいものが手に入るというゴールが、モチベーションを高めてくれるはずです。
ただし、プログラミング学習を始めたばかりですと、作りたいものも見えていない状態だと思います。
このような場合、思い切って、別のプログラム言語を学習してみましょう。
学習自体は続けるのですが、学習する内容を変えることが気分転換になります。
プログラミング言語はいくつ学習しても損はありませんし、新たな出会いが待っているかもしれません。
プログラミング学習の壁:④成長できている感覚がない
学習のメインがインプットであるため、成長の実感が湧かないのだと思います。
インプットも重要ですが、同じぐらいアウトプットすることも重要です。
一番簡単なアウトプットは、教材で作成したアプリ・システムに、オリジナル要素を追加することです。
プログラミングは教えてもらっただけでは身につかないです。
作りたいものを実現する方法や、知らないことを調べ、試行錯誤を繰り返すことが成長に繋がります。
オリジナル要素が思いつかないのであれば、クラウドソーシングサービスの中から、小規模なシステム開発案件にチャレンジしてみるのも一つの手段です。
実際に契約して仕事するのではなく、クライアントが求めているものをゴールに設定し、学習の一環として作ってみる、ということです。
もし完成させることができれば、報酬が得られるほどのスキルが身についたこととなりますので、成長を確実に実感できます。
まとめ プログラミング学習の始め方
プログラミング学習を効率よく進めるポイント、初心者に立ち塞がる壁について解説してみました。
ポイントを押さえることで、挫折してしまう確率をだいぶ下げられると思っています。
プログラミング学習することで、情報アクセス力の向上、問題解決能力の向上が期待でき、プログラミング以外にも活かせると思います。
決して無駄にはなりませんので、挫折することなく学習を進めていってもらいたいです。